悪魔と人鳥

KigenさまのPenguin'sCafe素材と、碧谷の雲母シリーズのスピンオフです。

あとがき

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 お読みいただきましてありがとうございました。多少なりとも楽しんで頂けましたら幸いです。

 まず、この一連の文章は、KigenさまのPenguin'sCafeというシリーズの素材とその利用者さま方との出会いが無ければ生まれませんでした。
 幾人かの利用者さま方がPenguin'sCafeをモチーフとした小説を書かれ、掲示板で盛り上がってらっしゃるのを見るにつけ、乗っかりたいなぁという思いが確かにあったからです。そして、偶然に拝見したPenguin'sCafeオーナーのイラストから、取っ掛かりとなる欠片が生まれました。

 元々、私は雲母というシリーズで物語を書いていたことがありました。舞台は北極。簡単に言いますと『和風化物王国』です。北極に和風なら南極には『洋風化物王国』があっても良いよね、という構想も抱えるだけ抱えては居ました。

 この二つが合わさる形で、欠片が少しだけ育ちました。その結果がオーナー=悪魔という設定です。

 その後、この少しだけ育った欠片について、描き手でいらしたkazuさまに少しだけお伝えしたところ、素敵なイラストと共に背中を押して頂きました。それでは、と見切り発車で書き始めたのがこの文章です。

 こういった書き始め方をいたしましたので、まぁ、私自身予想もしなかった方向へと転がっていきました。とりあえず、ペンギン達の主張っぷりは半端じゃなかったです……

 見切り発車部分です。

 ……じゃなくて。
 書き始めた当初、悪魔さん達の癒し空間にするつもりでした。悪魔であるオーナーに力を貰ったペンギン達の店。それ故、思念での会話になっています。お客さまも悪魔さんだけだから静かなんじゃないかなーと思いつつ。
 資料皆無で書いておりましたので、創業からの年月も50年ぐらいで良いかなーと思っていたのですが……どうせならもっと長く、とがっつり1桁追加してみました。元々、雲母の方は23世紀でしたし、こっちは更に相当未来の設定、ってことになるのかなぁ?

 ただ、この先をどうしようかと考えながら書いているうちに、脳内でどんどんペンギン達が主張し始めていました……

1.店長

 最初、お爺ちゃん喋りにしようとしていたのですが、浮くので断念しました。一人称の「わし」にその名残があります。
 『序』を書いている時に脳内で暴走してくれちゃった子その一でもあります。力を与えられた子達の子々孫々の一族経営、というのは決まっていたのですが、まさかオーナーの為に子供作ろうとするとは……
 当初はそんな気配はまるで無かっただけに、「アナタどれだけオーナー好きなの!」とツッコミを入れつつ話の方向性がクルリと修正、確定されてしまいました。

2.経理

 最初はもっと口調が崩れてたのですが、あまりにチャラいので整えました。割とアホの子です(笑)
 イワトビが格好良く見えたのは、頭が黄色くて逆立っているから。自分もそんなパンクな頭になりたくてツルんでみたものの、種が違うからなれる筈もないっていう当たり前のことに気付いて帰りました。
 帰った理由をはっきり言わなかったのは、自分でも恥ずかしかったから、ということらしいです。

 親の世代に対してはツンツンですが、子や孫やそれ以降に対してはデッレデレです。裏帳簿作ってへそくったりはしないんですが、子供達の仕事上の我侭経費にはポケットマネーから出すダメ親っぷりです。

3.ホール長

 『序』を書いていた時に脳内で暴走してくれちゃった子その二。
 「トレー片手に腹ばいで滑ったりしそうだよねーその方が楽だしー可愛いかも♪」と考えていたら、脳内でえらい怒り出してくれました。お説ごもっともではあるのですが。

 多分、兄弟中最も苦労していると思われます。上と下に挟まれてますしね。店長のにーちゃんはオーナーとフラフラ仕入れ行っちゃうし、甘ったれの弟は色々ゴネてはサボろうとするし。新入りが使い物になるようになったと思ったら次の新入りが、という繰り返しだし。

 ――オーナー、たまには構ってあげて下さい(笑)

4.チーフパティシエ

 ――なかなか帰って来ないだけじゃなく、予算度外視なのが問題なんです、アナタは。

By ホール長


 割とオーナーも色々無頓着なので、放っておくとエラいことになります。そして末っ子(チーフパティシエ)は甥っ子(経理)に何言われても聞かない(効かない)ので、その辺りのツッコミはやっぱりちぃ兄ちゃん(ホール長)です。親世代にはツンツンの経理も、ホール長には一目も二目も置いてます(笑)

5.ちびっ子癒し隊

すみませんすみません全文仮名です平仮名と片仮名です読み難いったらありゃしない!
いや、幼子だしなぁと……舌っ足らずな感じなんです。そろそろ羽根生え変わるなら幼すぎな気もしますが(苦笑)

因みに、『いやしいたい』は『卑しい隊』です。お客様にたかってると言いたいらしい……そんな口の悪いことを言うのは、きっとチーフパティシエでしょうね。
ホール長辺りに、
 ――アナタも同じことをしているでしょう!
とか言われていそうです(笑)

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